ソーシャルゲームディレクターの思考分解

ソーシャルゲームのディレクターが思ったことをつらつらと記載

E3をソニーが撤退!!その訳と今後の展望

ソニーインタラクティブエンタテイメントは
E3(ゲームショウ)2019年の参加を見送る

E3

SIEワールドワイド・スタジオの
ショーン・レイデン会長が
2019年6月11日~13日に開催される
E3に参加しないことを発表しました。

その一方で2019年に
ゲームユーザーとのコミュニティと交流する
新たな親しみのある方法を検討中で、
発表できる日を楽しみにしていると
コメントを発表しています。

ではどうして
E3にソニーは参加しないのか?
また今後の展望は
どう考えているのか?
探っていきたいと思います。

■E3にソニーは何故参加しない?
そもそもソニーは今まで
E3(Electronic Entertainment Expo)を
どういう立ち位置で考えていたのだろうか?

●2013年プレイステーション4お披露目
●2014年VRヘッドセット「Project Morpheus
 のちにPlayStation VR発表
●2015年はファイナルファンタジー7リメイク
 大鷲のトリコ発表
●2016年はPlayStation VRのお披露目
●2017年はアンチャーテッド ロストレガシー
 モンスターハンターワールド
 ゴッドオブウォー発表
●2018年キングダムハーツ
 バイオハザード2リメイク
 など

このE3というゲームショウ
ソニーインタラクティブエンタテイメントは
日本国内のTGS東京ゲームショウ)よりも
重要視してきたことが伺える。



では何故重要視してきたはずの
E3に2019年は参加しないと発表したのか?
 
それは
SIEワールドワイド・スタジオの
ショーン・レイデン会長が語った
「世界は変わったが、その変化と共に必ずしも
E3が変わった訳ではない」

先日、SIEワールドワイド・スタジオの
ショーン・レイデン会長が
ソニーがE3 2019に参加しない理由と、
なぜ数少ないが大規模な
ゲームに注力しているのか説明した。

CNETとのインタビューで、
レイデンはソニーとE3の関係について語り、
90年代ではE3が小売業者とジャーナリストの
両方にとって有益だったと述べた。

しかし、時とともにフォーカスが変化し、
別の場がふさわしくなったという。

「2月にはDestination PlayStationという
イベントが開催され、すべての小売業者と
サードパーティのパートナーが、
その年の予定を聞くことができます。

彼らは2月に商品の購買について話し合うのです。
今はもう、6月では小売業者とクリスマス時期の
プランについて話し合うには遅すぎます」
ということを語っている


つまりクリスマス商戦を考えたときに
E3ではタイミングが悪いということを
意味してるようです。


がしかしそれは本音でしょうか?

何故かというと今まで
PS4プレイステーションVR
など主力タイトルをE3で発表し
そして販売を行ってきた過去があります。
結果的に売り上げも良く
計画に問題があったようにも
見受けられません。



では何が問題なのか?

それは対抗馬である
任天堂を紐解くと
分かりやすい。

任天堂もE3を不参加したことがある
それは2013年4月23日時点で
不参加を発表している
任天堂はこの年の前
2012年11月18日にWIIUを販売開始
しており
その一方で対抗馬の
ソニーマイクロソフトはE3で
ソニープレイステーション4の発表予定
マイクロソフトXbox Oneの発表予定
であった

このことから
ソニーマイクロソフト
最新ゲーム機に対してめぼしい
最新情報を出すことが出来ない
任天堂はE3を見送ったのである。


では今回はどうだろうか?
ソニーはPS5を発表出来るほど
開発は進んでおらず
一方の対抗馬でXBOXマイクロソフト)は
最新機種を発表するのでは?
という声もあり
さらにダークホース的に
Googleがゲーム機Stadiaを発表しており
スタディア

E3でも追加情報が出ることが予想される。


つまりソニーにとって今年のE3は
めぼしい発表が無くそれでいて
対抗馬が強いのである。
分かるだろうか?
2013年の任天堂と同じ状況が
今のソニーなのである。




今後の展望は
どう考えているのか?

このままソニーは何も
しないのか?
というとそんなことはない
そのキーとなるのは
PS5(プレイステーション5
PS5

PS5リーク情報
・PS5の発売日は2020年の3月か11月。まだ確定していない
後方互換PlayStation 4をサポート
・物理メディア(ディスク)と
 PSストア(ダウンロード)に対応
・PS PlusとPS Plus Premium
(Premiumベータでの先行アクセス、プライベートサーバー)
・CPUは7nm Ryzen 8コア、16スレッド
 クロック数は不明
GPUは7nm Naviアーキテクチャで約14T
 とても高性能で省電力
ソニーAMDと強力して何らかの形で
 レイ トレーシングを実現するもそれが注力点ではなく、
 VRや4Kに注力。全体的な帯域幅は大幅に向上
・メモリは24GB GDDR6 + OSに4GB DDR4。開発キットでは32GB
・2TBのハードディスク、NAND型フラッシュメモリの一種
・アップスケール8K対応
・価格は499ドル(約56,000円)で、
 初回のみ100ドル(約11,200円)値引き

というリーク情報があり
また開発会社に対して既にPS5の
開発キッド(開発するための機材)が
出回っているそれを考えるに
販売時期を2020年と定めているためだろう



ということは
今年E3を見送ったとしても
来年のE3 2020年東京オリンピック
開催に合わせプレイステーション5も
発表を行い


東京オリンピック
広告を打ち、


9月にTGS東京ゲームショウ)で
体験させ


11月~12月で発売を行う

このスケジュールが最も
販売戦略として強力である





どうだろうか?
今年E3を見送る意味が
少し見えてくる気がしませんか?
今年分の広告費を来年に当てれば
効果は絶大
である。
 
まとめ
2019年のE3を見送る理由が
別の場所が相応しくなったというのは
表の理由

実際にはPS5の発表を来年にするため
また広告費を今年は抑えたいため
PS5は今年は発表できる
段階に無いが来年は勝負に出る
可能性が高い
という事でした。



最後まで見て頂き
ありがとうございます。